これまで当ブログでも何度か紹介させてもらったナイアシン(ビタミンB3)。ナイアシンは水溶性ビタミンですし、飲み始めのナイアシンフラッシュにさえ気をつければ問題ないと思っていました。
でも、実はナイアシンを服用していてちょっと困ったことが起きてしまったんですね。全ての方に起こるわけではありませんが、周囲で同様の体験をいくつか聞いたので注意喚起のために記事にします。
藤川徳美先生のブログで、ナイアシン服用によりインスリン抵抗性が改善してインスリン注射の必要量が減ったり糖尿病腎症が治った方がいらっしゃることを知りました。
それでよっしーも昨年から少しずつナイアシンの量を増やしてきたんですけど、ある程度以上に増やしたころから少しずつ血糖値が上がってきたんです(一昨日まで気付かなかった…)。
しかも今まで出ていなかったタンパク尿まで(+1)出る始末。いろいろな方に相談したところ、次のような回答が得られました。
「ナイアシンで血糖値が上がる人と下がる人がいるので飲んでみなければわからないんだよ」「ナイアシンで糖新生が亢進しやすいタイプの人がいる。その場合は血糖値が上がるよ」
なるほど、糖新生が亢進すると高血糖をカバーするために通常よりも多くのインスリンが分泌されます。よっしーは2型糖尿病なのである程度インスリン分泌能力は残っています。
こうして慢性的に高インスリンの状態が継続したことで、もともと持っていた糖尿病腎症が悪化したのではないか…と考えるのです。
本当にナイアシンが原因で血糖値が上がるのかどうか実験してみました。結果はこちらです。よっしーの場合は明らかにナイアシンが原因だったようです。
ナイアシンは人によっては血糖値が上がりますが、ナイアシンアミドは血糖値を上げないとのことです。昨日からナイアシンをやめてアミドだけにしました。
ナイアシンを飲む目的がコレステロール値を下げる等の場合はナイアシンじゃないと効果が期待できないそうですけど、目的によってはナイアシンアミドのほうがいいかもしれません。
ただしナイアシンアミドも大量服用すると肝機能障害が出る場合があるようなので、検査の結果を見ながら慎重にしなければいけませんね。
ナイアシンを中止したことで血糖値が下がり、糖尿病腎症も回復に向かうといいのですが…この状態(タンパク尿が少し出る状態)から糖質制限で正常まで回復した方はわりといらっしゃいます。
追記:次の検査で尿タンパクは(±)になっていました。このまま回復しますように!
また念のため書きますが、ナイアシンが危険だとか悪いものというわけじゃないんです。ただ、よっしーのように糖尿病患者で糖新生が亢進しやすい体質の場合、こういうこともあるので気をつけましょうということ。
もちろん、ナイアシンで血糖値が下がる患者さんもいらっしゃるんです。下がる方の方がきっと多いのだろうと思います。自分がどちらなのかは、飲んでみないとわかりませぬ。
糖尿病やガンの患者さんがナイアシンを服用する場合は、飲み始める前と比べて血糖値が高くなってきていないか時々自己血糖測定をすることを強くお勧めします。
今回痛感したのは、どんなに素晴らしいと言われているものでもちょっと合わない人は必ずいるんだなということです。
血糖値が上がる問題にしても、糖尿病ではない方であればそれほど問題になることはないだろうと思います、でも私たちにとっては重大な問題ですよね。
だからみなさんも「友達が良いって言ってたから私も使おう」などと真似をすると大変なことになるかも??
どんなものでも、初めて購入するときはまとめ買いはしないで小さなボトル1つだけにしたほうがいいと思います。
で、しばらく使ってみて何も問題がないことが分かってからまとめ買いをすればいいのです。途中で合わないと分かったら、たくさん買ってしまった分がすべてムダになってしまいます
幸いよっしーの夫(コレステロール値改善のためにナイアシン服用中)は血糖値は上がっていないので、彼はこのまま飲み続けると思います。みなさん、くれぐれも気を付けて!